iPS細胞ストックプロジェクト
本プロジェクトでは、細胞調製施設(FiT)でiPS細胞を製造し、様々な品質評価を行った上で、臨床用のiPS細胞を選定し、凍結保存しています。
保存したiPS細胞は、iPS細胞を用いた再生医療の研究開発を推進している研究機関や企業を対象に良心的な価格で提供しています。
iPS細胞ストックとは
当財団では、細胞調製施設(FiT)にて、ドナーの方々からご提供いただいた血液等の体細胞をもとにiPS細胞を製造し、各種試験を済ませた後、臨床用として使うことができるiPS細胞のみを冷凍保存しています。
このようにあらかじめ製造・品質保証し、冷凍保存しているiPS細胞を当財団ではiPS細胞ストックと呼んでいます。
大量保存されているiPS細胞ストックは、患者さんお一人ずつの血液からオーダーメイドでiPS細胞を製造するのに比べ、時間や費用を大幅に削減でき、迅速に提供できるメリットがあります。
当財団では、国内外の研究機関・企業からの求めに応じて、iPS細胞ストックを提供しており、提供先にて、iPS細胞ストックを原料に移植用の細胞が作製され、iPS細胞を用いた再生医療の研究開発・臨床試験に使われています。
細胞調製施設(FiT)
細胞調製施設(FiT:Facility for iPS Cell Therapy)は、再生医療用iPS細胞の製造・品質試験を実施するための施設です。再生医療等安全性確保法に基づく細胞培養加工施設として許可(施設番号:FA5200001)を取得しています。
再生医療の研究開発では、iPS細胞を応用して、移植用の細胞が製造されます。患者さんに移植される細胞の原料となるiPS細胞は、医薬品と同等の安全性と品質を保証する必要があります。FiTはGMP及びGCTPに準拠した適切な管理のもとで非常にクリーンな環境が維持されており、訓練されたスタッフの手によって再生医療用iPS細胞が製造されています。
管理室
細胞保存タンク
次世代シーケンサー
アイソレーター
培地交換
検査室