my iPS プロジェクト
自家iPS細胞の臨床応用を促進するための技術開発を行っています。
現在、当財団が提供しているiPS細胞は、作業員が手作業で製造しており、1ラインの製造コストに数千万円かかっています。
my iPSプロジェクトでは、自家iPS細胞の製造コストを抑えることを目指して、企業との共同研究で閉鎖型自動培養装置の開発を進めています。
my iPS(マイiPS)プロジェクトの概要
iPS細胞の特徴の1つは、自分自身の細胞から作製できることです。これは拒絶反応のリスクを最小化するためには、有効な手段になります。しかし、自家iPS細胞由来の分化細胞を用いた移植治療を広く普及させるためには、費用面を含め、多くの課題があります。本プロジェクトでは、これらの課題を解決・克服し、自家iPS細胞を用いた再生医療を一般化させるための技術開発を行っています。
目標と課題
2025年4月頃に自家iPS細胞を100万円程度で研究機関・企業に提供可能とする。このために、iPS細胞の樹立から分化誘導までを閉鎖型装置で実施可能な自動化装置の開発、装置に適した3D培養プロセスの構築、装置にプラグイン可能な試薬・資材のキット化、画像解析などの非破壊による品質検査方法の開発とQbDによる製造のコントロールなどにより、高い品質の細胞製造と大幅なコストダウンを両立させる。