2025年4月大阪・中之島にオープンする「my iPSプロジェクト」施設の
臨床製造エリアの名称が「Yanai my iPS製作所」に決定しました。
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(所在地:京都市左京区/以下、iPS財団)では、当財団の研究開発センターが中心となって進めているmy iPSプロジェクトについて、大阪市北区中之島4丁目の「Nakanoshima Qross」に新たな研究開発施設の開設を予定しています。
このたび本施設の臨床製造エリアの名称について、建設費用等をご寄付いただいている柳井正様(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)のお名前を冠した「Yanai my iPS製作所」と決定しましたので、ここにお知らせいたします。なお、「Yanai my iPS製作所」の利用開始は2025年4月を予定しています。
名称について
日本語名称 :「Yanai my iPS製作所」(フリガナ: ヤナイ マイアイピーエス セイサクショ)
英語名称 :Yanai Facility for my iPS Cell Therapy
略称 :Y-FiT(フリガナ: ワイ フィット)
臨床製造エリアは、今後my iPSプロジェクトを進めていく上での要のエリアとなります。親しみを持って呼べる名称を目指してiPS財団の職員からアイディアを募り、意見交換を重ねて生まれた名称です。施設の建設費用をご寄付いただいた柳井様のお名前を名称の一部にいただきながら、シンプルで事業内容がイメージしやすいことを重視して命名いたしました。
背景
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団は、2020年4月に活動を開始しました。医療用のiPS細胞をあらかじめ製造・備蓄し、良心的な価格で企業や研究機関等に提供する「iPS細胞ストックプロジェクト」をはじめ、iPS細胞を用いた再生医療実用化のための社会への橋渡し活動を行っています。
この活動の一環として「my iPSプロジェクト」を推進しており、Nakanoshima Qrossに、研究開発スペースと、臨床用iPS細胞の製造施設の設置を計画しています。柳井正様からのご寄付は、臨床用iPS細胞の製造施設の設置・運営に活用させていただきます。
これまでの経緯
1)2020年6月:柳井正様(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)によるご寄付の決定・合意…柳井正様より、2021年度から毎年5億円(総額45億円)を当財団のmy iPSプロジェクトのためにご寄付いただけることが決まり、合意しました。《詳細はこちら》
2)2021年6月:定期建物賃貸借予約契約締結
3)2025年4月:当財団施設利用開始予定
臨床製造施設部分 概要
細胞製造室、検査室、細胞保管室等(延床面積1,854.27㎡)
my iPSプロジェクトについて
iPS財団の事業の柱の1つとなるmy iPSプロジェクトは、自家iPS細胞(自分自身の細胞から作製したiPS細胞)を原料として用いた細胞移植治療を、広く普及させるための技術開発を行うプロジェクトです。2025年頃までに、自家iPS細胞を100万円程度で医療機関に提供可能とすることを目標とし、iPS細胞の樹立を、閉鎖型装置で実施可能な自動化装置の開発などにより、高い品質の細胞製造と大幅なコストダウンを両立させることを目指しています。
(詳細はこちら:https://www.cira-foundation.or.jp/j/about/project/myips/)
お問い合わせ先
公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)
【広報に関して】
広報グループ
E-mail:contact*cira-foundation.or.jp
(お手数をおかけしますが、*を@に変えてください)
【寄付に関して】
社会連携室E-mail:donation*cira-foundation.or.jp(お手数をおかけしますが、*を@に変えてください)